「中国企業グローバル影響力年度人物」
6月13日、「2026中国企業グローバル影響力対話」が上海で開催され、楊国福グループ董事長の楊興宇氏が「中国企業グローバル影響力年度人物」の特別栄誉賞を受賞しました。
「2026中国企業グローバル影響力対話」は、上海報業集団の後援のもと、界面財聯社が主催し、中国出海企業協力連盟(CEGA)およびサウスチャイナ・モーニング・ポストの協力により開催されました。
大会の主要プログラムの一つである「中国企業グローバル影響力年度事例」では、データに基づく評価や審査・検証、クロスチェックなどを経て、「年度企業」「海外進出人物」「海外進出製品」など5つの部門から優れた事例を選出しています。
今回、楊興宇氏が「中国企業グローバル影響力年度人物」に選出されたことは、楊国福グループのグローバル展開を推進し、中国発の飲食ブランドの海外展開に新たな道を切り拓いてきた取り組みが高く評価されたものです。
01 組織力を基盤に、グローバル成長を支える
近年、楊国福グループは海外事業の展開を加速させています。2017年に海外事業を開始して以来、世界20カ国・地域以上に事業を展開し、グローバルで約7,000店舗を運営しています。
2024年、楊興宇氏は海外事業のさらなる体系化を進め、グループ全体の海外展開を支える体制の強化に取り組みました。シンガポールに海外本部を設立するとともに、欧州や米州などに専門のマネジメントチームを配置。加盟店に対して、出店候補地の評価や商圏分析、サプライチェーン、物流・バックオフィスなど、店舗運営を支える一貫したサポートを提供しています。
2025年には海外店舗数が約200店舗に達し、前年比70%を超える成長率を記録しました。過去3年間の年平均複合成長率(CAGR)は約100%となっています。
新しいスタイルの麻辣湯を切り拓いてきた楊国福は、麻辣湯というカテゴリーの可能性をさらに広げています。
日本では、肉や野菜などさまざまな具材を自由に組み合わせられる麻辣湯が現地の消費者に受け入れられ、特に女性を中心に支持を集めています。また、品質を重視する消費者のニーズにも応え、新たな食の選択肢として広がっています。
欧州では、店舗における現地の非中国系顧客の割合が60~70%に達し、主な顧客層は現地の学生や若年層となっています。おいしさを楽しめる麻辣湯が、海外のより多くの消費者にとって日常の食事の選択肢となりつつあります。
楊国福グループのグローバル展開を支える重要な基盤となっているのが、約5億元を投資して建設した成都スマート工場です。スマート工場では、麻辣湯の味の核となるスープベースを一元生産しています。これにより、日本、ドイツ、東南アジアなど、世界各地の店舗で安定した品質と一貫した味わいを提供できる体制を整えています。
02 店舗を増やすだけでなく、「現地に根付く」ことへ
楊興宇氏は、楊国福グループのグローバル展開における次のステージは、単により多くの国へ店舗を広げることではなく、国境を越えた事業運営における本質的な課題に向き合うことだと考えています。
その一つが、AIを活用した業務効率の向上です。海外店舗の経営データ、店舗運営、本部によるサポートをつなぎ、海外事業における「状況を把握しにくい」「管理が行き届きにくい」といった課題の解決を目指します。
もう一つが、ローカライズによるブランド価値の再構築です。楊国福の海外展開は、単に商品や調味料を海外へ持ち込むことではありません。現地の消費者に伝わり、受け入れられる言葉でブランドの価値を伝えるとともに、海外の加盟店への支援を強化し、それぞれの市場に根付き、長く成長できる事業基盤を築いていくことを目指しています。
草本素材を用いたスープは、楊国福の商品の核となる存在です。従来の麻辣湯に見られる油や辛さの強い味わいとは異なり、楊国福は「スープまで飲める麻辣湯」を打ち出し、草本素材や香辛料を用いたスープによって、まろやかでコクがあり、辛さがありながらも刺激が強すぎない味わいを追求しています。
さらに、具材を自由に選べる量り売りと、一人一鍋のスタイルを組み合わせることで、麻辣湯は海外でも新たな食事スタイルとして広がりつつあります。
コアとなる味わいを維持しながら、各市場の特性に合わせたローカライズも進めています。日本ではまろやかでコクのある白湯スープ、東南アジアではトムヤム風スープなどを展開し、現地の規制や嗜好に対応しながらも、スープの核となる味わいを大切にしています。
こうした取り組みを支えるため、グループでは現在、AIを活用したデジタル管理体制の構築を進めています。本部が店舗の経営状況をタイムリーに把握できる仕組みを整え、世界各地で品質とサービスの一貫性を維持できる体制づくりを進めています。
同時に、マーケティングやサービスのさらなるローカライズにも取り組んでいます。単に商品を海外へ届けるのではなく、現地の消費者に伝わりやすい言葉でブランドの価値を伝え、それぞれの地域で親しまれている方法でサービスを提供していきます。
楊興宇氏は、楊国福が世界で目指しているのは、単に「店舗がある」状態ではなく、「現地に根付く」ことだと語っています。一杯のスープが現地の消費者にとって身近な食事の選択肢となり、一つひとつの店舗がそれぞれの街の日常に自然に溶け込んでいくこと。それが、楊国福がグローバル市場で目指す姿です。
今後、楊国福グループは、商品を核に、事業基盤を支えに、ローカライズされた運営を軸として、世界各地の市場でさらなる成長を目指していきます。麻辣湯をより多くの海外消費者に知ってもらい、受け入れられるブランドへと育てていきます。

